令和4年度仕事始めに際して

 令和4年度の年度初めにあたり挨拶をいたします。
 寒かった1月、2月が過ぎ去り、3月中旬からはたくさんの花が一斉に咲き始め、桜が満開となって4月1日を迎えました。振り返ってみると、令和3年度は、コロナウイルス感染症に翻弄された一年でした。8月、3月と2度のクラスターに見舞われ、これまでに例のない対応や対策に追われましたが、その中にあっても法人の運営が滞ることなくすすめられたのは、職員の皆様が献身的なご尽力をしてくださったからにほかなりません。あらためて厚く感謝いたします。
 また、普段からのみなさんのご努力により、この地域社会の中で当法人が障害者の福祉増進に貢献し、障害のある方やそのご家族の生活に大きく寄与していることについても高く評価しているところです。
 今日から新たな年度が始まりますが、事業計画や予算については書面決議の形で理事会および評議員会で可決されておりますので、着実な実践をお願いします。
 コロナウイルスによるクラスターの発生に関しては、感染防止対策がきちんとできにくい利用者が共同で過ごす施設では、ひとたびウイルスが入った時にまん延の防止が難しいことを改めて突き付けられました。私たちはこうした認識を常に持つ必要があります。また、8月も3月もワクチン接種一週間後の発症でした。重症化しなかった一因でもありますが、ワクチンを接種したから大丈夫だろうという気の緩みがなかったか、感染防止対策に穴がなかったか、職員一人一人がそれぞれの立場でよく検証し、次に生かすことも忘れてはなりません。
 このような中で、ふれあい夏祭りや宿泊旅行をはじめ様々なイベントが中止となり、利用者の方々のストレスがたまっているものと思われます。感染防止対策を十分にとって代替の取り組みを行っていることと思いますが、引き続き参加人数や内容に配慮し、工夫を凝らして新年度の計画の実行にあたってください。
 新年度を迎えて改めて心に刻んでほしいことは、当法人の理念である「自他相愛」の精神です。利用者との間の「自他相愛」は、お互いの人間としての尊厳を認めあうものであり、温かい人間関係を醸成するものです。そこにはパワハラや虐待の入り込む余地はありません。ご家族や法人関係者との間の「自他相愛」はお互いの強い信頼関係を築くものです。また、職員同士の「自他相愛」は、明るく過ごしやすく居心地の良い職場づくりに資するものとなるでしょう。私たちに関わるすべての人々との間でこの精神を忘れず、よりよい人間関係を築いていくことに努めてください。
 令和4年度から本格的に始まる当法人の大きな取り組みが新しい居住棟の建設事業です。現在、社会福祉施設等施設整備費国庫補助金に関する国の協議が行われているところですが、今年度中に取り組みが本格化するものと思われます。居住棟の個室化は利用者のプライバシーの保護や感染症対策としても重要で、全国各地の施設で進められている事業です。新しい事業に関わる様々な業務が発生することになりますが、このような状況を御理解の上、ご協力をお願いします。
 コロナウイルス感染症の動向については不透明で予断を許しませんが、こうした感染症のまん延の時であっても自然災害の時であっても福祉的な支援を求める方々のニーズが消えるわけではありません。法人としての使命を果たしていくために、今後も気を許すことなく、職員一人一人が気持ちを一つにして、元気で明るく、働きがいのある職場づくりをしていきましょう。

令和4年4月1日

社会福祉法人安房広域福祉会
理事長 平井良明
  

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